
『江戸時代初期の頃まで、この地には、名木のつつじが一面に咲き乱れていた。
建武の中興に功績のあった新田義貞は、後醍醐天皇のおそばに仕えた匂当内侍を、その恩賞として賜った。当代一の美人と言われた内侍のために、義貞はこの地に新しい館を構え、その庭に各地から集めたつつじの名木を植えたと言う。義貞の没後、内侍は尼となってここで義貞の菩提を弔ったと伝えられ、柊塚とか花見塚と呼ばれていた。
寛永四年(1627)、当時の領主榊原(松平)忠次は、ここのつつじ数百株を城下の館林に移したと伝えられ、今のつつじが岡公園の古木がそれで、樹齢八百余年を経ているのもあると言う。公園は、世界一のつつじの名所となっている。
その後の当地は、義貞と内侍の墓と伝えられる墓石のある墳丘と、当花見塚に至る道筋に、小字「花見道」の地名が残るのみで、わずかに往時を偲ばせていたが、全町史跡公園化整備計画の一環として、ゆかりの地館林から若木のつつじを求め、公園として整備したものである』
住所 | 〒370-0418 群馬県太田市武蔵島町87 |
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アクセス | 【電車】東武伊勢崎線 木崎駅 → 約3.5km(徒歩約32分・車約10分) 【車】太田藪塚IC → 約12.6km(車約23分) |
駐車場 | 4〜5台 |
施設 | 公衆トイレ有り |